アトリエ嶋田
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絵本2「キキ、ギリシャへ行く」  

絵:嶋田幾雄 文:嶋田輝美
エーゲ海
キキです。
ギリシャのサントリーニ島に来ました。
コバルトブルーの海 白い白い家 青い帽子の教会 
風にふかれて 今、白い町をあるいています。
昔 ここにアトランティク大陸が・・・
断崖のふちに、連なる白い町 チャペルの音が響く
ぼくは、心地良く スケッチをしています。

サントリーニ島 イヤーの夕日
サントリーニ島 イヤーの夕日
スケッチが終わると、タベルナ(レストラン)で
塩焼きの魚を食べるつもりなんだ。
さっき、見てきたんだ。おいしそうだったよ。

タベルナ

タベルナ


ギリシャ ミコノス島にて

ミコノス島にて

   キキです。
   ギリシャのミコノス島にきました。
   小さな可愛い 白い世界に ルビーやサファイヤを散りばめたような・・・
   すばらしい !! 
   ぼくの1番好きな島。 
   仲良くなつた 黒い犬と一緒にスケッチに行く。
   コバルトブルーの湾に漁船が一艘はいつて来た。
   小魚を石のテーブルにならべて 島民にわけている。
   黒い犬とペリカンと白い猫、
   彼らも魚を1ぴきずつもらって、満足そう。
   ほほえましく
   のんびりと時間がながれて行く・・・


絵描きのキキ
  ギリシャ ミコノス島の民宿に泊まりました。
  あさです
  宿の前になんと、きのうの黒い犬がぼくを待っていました。
  感激 感激・・・
  ぼくは犬に名前をつけました。
  ミコノス・・・     (単純かな?)
  「ミコノス,さぁー町の裏の白い風車をスケッチにいこう」
  かわいい赤や青の帽子の教会,ステキダナ
  1枚スケッチします。
 
  ミコノスが・・「ワン ワン」
  荷物を背負ったロバが、こちらにきます。
  白い町とロバ   これも、いい


ミコノスの風車
  
  白い風車が見えてきた
  1っ 2っ・・・5っ 
  うわー   トレビアン!!  ミコノス
 
  絵筆が進みます。


赤い帽子の教会 
コバルトブルーのエーゲ海 白い壁・・・
美しい!!
ミコノスは、ぼくのハートを・・・
でも、きょうはもう
パリに帰らなくてはなりません。
ここでの食事も最後だなー
犬のミコノスと一緒に食べる料理
イカのリング揚げ 蛸のマリネ カルバドス
美味しく食べて、少し酔ったかな?
さびしなー
ミコノスありがとう! げんきでね!
またいつか帰って来るよ


版画ムーランルージュ

ムーランルージュ

キキです。
パリに帰ってきました。
ルルのいるピガールの町
赤 黄 青 色彩が踊るムーラン・ルージュ 
男と女 酒に歌 ・・・ 
このムード トレビアン!
ああ、パリに帰ったんだ。
小さなステージで歌っているルルを探しに行くと
きざな男が花を持って、ルルを待っている。
ルルはどうしたんだろう?
彼女の心を知りたい・・・


絵本
ショツク
 おお・・・なんてことだ
ルルがきざな男と、楽しくお話している
ああ、ぼくのハートがくずれていく・・・
ぼくは、どうすればいいのだろう・・・
ルルのハートにぼくは いないのか?
ルルはどこだ?
アトリエの屋根裏部屋で、酒を飲んだ
     安いワインを 2本・・・
     ぼくの心はズタズタだ
     どうしてルルに、ぼくの思いが伝わらないんだろう
     酒を飲んでも、苦しい思いは変わらない
     ああ・・・
サクレクール
サクレ・クールも寂しく見える
窓辺の花も、ぼくの心をなぐさめてはくれない
パリをはなれよう   
また、旅に出よう
ぼくには描くこと、
絵を描くことだけが救いだ
ルルがふりむくような
絵を描いて見せるぞ!
   絵本3「スペイン」に続く